前回の記事で我々の祖先の人類(ホモ・サピエンス)は歩いて日本列島に着いたと書いたのですが、実はそうではなかったのです。
前回の記事はこちらからどうぞ。
こんにちは!たかぼんブログドットコムのたかぼんです。
今回は『日本人の祖先は思いもよらない方法で大陸から日本列島へやって来た!』について解説させていただきたいと思います。
【目 次】
日本人の祖先は約4万年前に九州にたどり着いた
前回の記事では約4万年前の地球上は氷河期だったため、海面が現在より145m低かったので、日本列島は大陸と繋がっていたと書きました。
しかし約4万年前の地球は、確かに氷河期ではあったはずなのですが、実は海面が現在より80m低いだけであったことが判明しているのです。
そうすると本州と四国・九州は地続きとなり1つの島を形成できているのですが、北海道や沖縄・アジア大陸とは、本州島(四国・九州含む)は海で隔てられていたのです。
そしてこの時代こそ、私たちの祖先である人類が、日本列島に到来・定着した時代なのです。
日本に人類が到達したのが約38,000年前と言う説がありますが、この年代は伊豆七島の神津島産の黒曜石(こくようせき)の遺跡が静岡で見つかったという日本最古の遺跡の年代のことです。
しかし人類が日本列島にたどり着いた地は九州あたりであり、九州からの広がりに要する年月を考えれば、むしろ約4万年前という表現の方が適切になります。
なお、その後数千年の年月がかかった北海道までの広がりがあったのは、約32,000年前あたりになります。ただし北海道のアイヌ民族先住説はありませんでした。
アイヌ民族は11世紀(平安時代末期)になってから、ようやく樺太やもっと北西にあるカムチャツカ半島などから来たオホーツク人(ウィルタ民族やオロチョン族など)が、北海道にやって来て縄文人と混血し、北海道の日本海沿岸から始まって、やがて北海道全土に広がりました。
アイヌ民族は13世紀(鎌倉時代)には、樺太にも進出しましたが、オホーツク人と対立するようになり、やがてモンゴル帝国・元との戦争になり、敗北することになります。
我々の祖先は約4万年前にどうやって海を渡って来たのか?
では約4万年前の人類はどうやって海の向こうから本州島(四国・九州含む)にたどり着いたのでしょうか?
約4万年前の旧石器時代の人類が、驚いたことに丸木舟で航海をして、日本列島の九州あたりにたどり着いたのです。
しかも航海した人類は男性だけではなく、女性も一緒に航海してきたということになります。男性だけで渡航したとしても、新たな地で子孫を繁栄することができないので、絶対に女性も一緒に渡航しないと現在の日本人は存在しません。
アジア大陸から海を渡る技術を養うのに、何年もの時間を費やして、ついにその技術を獲得できたというところでしょうか。石器を使用して大木を倒して、石器で舟形に彫って丸木舟を造っていったのでしょうね。
航海に失敗して命を失った人もいたかも知れませんが、そのような数知れぬ失敗を繰り返して、ついに成功を成し遂げたのでしょう。半端じゃないですよね。
当時の人類が航海をして、日本列島にたどり着く物語を映画にすれば、かなり面白いんじゃないかなと筆者は感じてしまいます。というかそんな映画ができたら絶対に映画館に見に行きますよ!
その映画の出演者は、身長が低くて足腰がしっかりしていて、顔のほりが深くてやや毛深い日本人がいいのかな?想像してみてください!いますよね?そんな人!実際にはメイクでごまかすと思いますが・・・。
人類の歴史
- 約700万年前 アフリカで猿人が現れる
- 約400万年前 アウストラロピテクス(猿人)の誕生
- 約200万年前 ホモ・エレクトス(原人)が進化
- 約60万年前 ハイデルベルク人(旧人)という新種が誕生
- 約40万年前 ハイデルベルク人の一部がアフリカを出て3つに分かれた
❶中東からヨーロッパに到達してネアンデルタール人に進化
❷中東からアジアに到達してデニソワ人に進化
❸アフリカに残ったハイデルベルク人が進化し、35万~26万年前にホモ・サピエンス(新人)に進化 - 約21万年前 初期のホモ・サピエンスは中東を経てヨーロッパに拡散したが、ネアンデルタール人などとの生存競争に敗れたため滅びている(ギリシャで21万年前のホモ・サピエンスの遺骨と17万年前のネアンデルタール人の遺骨が見つかった)
- 約17万7,000年前 ホモ・サピエンスは再度アフリカ大陸から拡散を開始
- 13万~11万5,000年前 イスラエル・レバノン・トルコを経て再びヨーロッパに到達
- 12万5,000年前 中国に到達したホモ・サピエンスの集団がいた可能性もあるが、現在の人類のDNAに影響していないので、おそらく絶滅
- 約8万年前 早期にアフリカを出たホモ・サピエンスはおそらく全滅
- 約7万年前 ホモ・サピエンスは再々度アフリカ大陸から拡散を開始し、中東に到達し、その後インドまで到達する
- 約6万7,000年前 当時はアジア大陸と地続きだった東南アジアに到達(フィリピンで6万7,000年前のアジア最古のホモ・サピエンス、カヤオ人の人骨が出土)
- 約6万5,000年前 人類史上初めての丸木舟での航海をしてオーストラリアに到達(アボリジニの祖先)
- 約4万5,000年前 ヨーロッパや中央アジアに到達(徐々に北上が開始される)
- 約4万年前 アジア大陸から丸木舟で航海をして日本列島に到達(縄文人の祖先)
- 約3万8,000年前 本州と伊豆諸島への往復航海に成功(静岡で伊豆諸島産の黒曜石の遺跡が出土、現在日本最古の遺跡である)
- 約3万5,000年前 台湾から与那国島などの沖縄諸島に到達
- 約3万3,000年前 シベリアに到達(ついに氷雪の世界まで北上)
- 約3万2,000年前 本州から北海道に到達(日本でも北上)
- 約2万5,000年前 大陸からも樺太を経て北海道に到達
- 約2万3,000年前 シベリアからアメリカ大陸北西部に到達
- 約1万6,000年前 アメリカ・メキシコあたりに到達
- 約1万4,000年前 南米のチリやアルゼンチンに到達
- 約5,000年前 日本から中国南部へ水田稲作と漁労を伝える
- 約4,500年前頃から台湾からフィリピン・インドネシアを経て南方の海へ移動し始め、多数の小さい島国に移り住んでいく(ポリネシア人の祖先)
- 約3,100年前 ポリネシア人がフィジー島に到達
- 約2,500年前頃からポリネシア人は、カヌーを利用してエリス諸島やマルキーズ諸島、タヒチ島のあるソシエテ諸島あたりまで移り住んでいく
- 約1,800年前 赤道より南の諸島からポリネシア人が北上し、ハワイ島最南端に到達
- 約1,300年前 東ポリネシア人がニュージーランドに到達(マオリ人の祖先)
なお人類の歴史は現在も急ピッチで科学的に研究されているので、その都度内容もどんどんと変化されていくものだと思われるのでご注意ください。
まとめ
こちらの記事では『日本人の祖先は思いもよらない方法で大陸から日本列島へやって来た!』について解説させていただきました。
結論的には、日本人の祖先は、約4万年前に、丸木舟を利用して海を渡り、九州あたりに到着したということになります。
それにしてもこんなに太古の時代にそんな技術があったという事実は、ほんとうにビックリしますよね。
現代人がボートを漕いでアジア大陸まで行けと言われても、行けるわけがないやん!と思ってしまいます。
人って昔からどうしても成し遂げたいことに熱中して、いつかは実現させるパワーがあるのですね。恐れ入りました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでもあなたのお役に立てたらうれしいです。
筆者はいつでもあなたを応援しています。
それでは皆様に感謝をこめて終わりたいと思います。
ではまた!
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雑記ブログ(2021年9月9日17:00より)
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