こんばんは!たかぼんブログドットコムのたかぼんです。
今回は『【卑弥呼】が住んでいた「邪馬台国」と、魏志倭人伝で記されている「女王国」は別物なのか?歴史書から紐解く』について解説させていただきたいと思います。
【目 次】
邪馬台国と女王国は別物
筆者は最近まで邪馬台国=女王国なのだという認識をしていました。しかし最近思うには、卑弥呼が住んでいた邪馬台国=魏志倭人伝の中に出てくる女王国ではないのでは?と思ってしまいます。どういうことかというと、女王国は邪馬台国のことだけを指しているわけではないのではということです。
それでは魏志倭人伝に出てくる女王国とは、いったいどこの国のことを指しているでしょうか?その答えは倭国です。30の小国が連合された邪馬台国を含めた倭国連合のことを指していると思うのです。
2つある中国から授かった金印でわかる
どうして邪馬台国=女王国ではないと思ったかというと、中国から授かった金印の種類の違いが気になったからです。
弥生時代後期に中国から授かった金印には、下記の2つがあります。
- 漢倭奴国王(かんのわのなのこくおう)の金印
- 親魏倭王(しんぎわおう)の金印
まず、1の漢倭奴国王の金印は、西暦57年に後漢(中国)から、倭国の中にある数多くの小国の中の1つである奴国の国王に向けて授けられた金印のことです。奴国という小国の国王なので、倭国全体の国王ではありません。
一方、2の親魏倭王の金印とは、西暦239年に魏(中国)から、倭国全体の国王に授けられた金印になります。受け取ったのは倭国の代表であった、邪馬台国に住んでいた卑弥呼でした。
倭国は卑弥呼の当時、約30の小国が連合された連合国になっていて、それぞれの小国に国王がいたと考えられます。その国王たちの代表が邪馬台国の卑弥呼であったということです。
卑弥呼が倭国の国王になる前は、男王が倭国の代表の国王になっていましたが、倭国の中で争いが絶えませんでした。しかし女性である卑弥呼を国王の代表にした途端に争いが収まりました。
卑弥呼が倭国の代表の女王だとすると、魏志倭人伝に出てくる「女王国」とは、卑弥呼が住んでいた邪馬台国だけのことを指しているのではなく、倭国連合全体のことを指しているのだと考えられます。
倭国連合は28国?投馬国は天皇の聖地では?
倭国の30の小国には、對馬国(つしまこく)・一大国(いきこく)・末廬国(まつらこく)・伊都国(いとこく)・奴国(なこく)・不弥国(ふみこく)・投馬国(つまこく)・邪馬台国(やまたいこく)・狗奴国(くなこく)の9国と他小国が21国あったと考えています。
筆者は30国のうち28国が倭国連合で、その代表の女王が卑弥呼だったのではないかと思っています。
倭国の中で狗奴国(熊襲)だけは、邪馬台国の敵国であったということは、有名なことですよね。
それともう一つが投馬国です。投馬国が宮崎県西都市妻(つま)だったと仮定した場合に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)や神武天皇の聖地にあたります。
それに投馬国という大国だけは、倭国連合や狗奴国(熊襲)の文化である、男子の顔面や体に入れ墨をする文化がなかったとされています。
その証拠に、入れ墨を入れた絵や黥面土偶(げいめんどぐう)が発掘されている場所は全国に多々あるのですが、宮崎県と奈良県からは一切発掘されていないのです。
これは邪馬台国と大和王権がちがう国だったという大きな証拠でもあります。他にも奴国や倭国連合から中国に生口(奴隷)を送ったことが歴史に残っていますが、大和王権から中国に生口(奴隷)を送った史実は見つかっていません。
ということは大和王権が作った日本国と、弥生時代の倭国連合も切り離して考えた方がいいような気がします。
まとめ
この記事では『【卑弥呼】が住んでいた「邪馬台国」と、魏志倭人伝で記されている「女王国」は別物なのか?歴史書から紐解く』について解説させていただきました。
- 卑弥呼が住んでいた邪馬台国と、魏志倭人伝で記されている女王国は同一視しない方がいいのではないかと思います。
- 卑弥呼は邪馬台国だけの女王ではなく、倭国連合全体の代表の女王として魏志倭人伝に記されている(親魏倭王)
- 倭国30国のうち、倭国連合は28国であり、狗奴国(熊襲)は倭国連合の敵国で、投馬国は大和王権の聖地ではないかと思います。また大和王権が作った日本国と弥生時代の倭国連合も切り離して考えた方がいいような気がします。
いかがだったでしょうか?もちろんこの説がすべて正しいとは限りませんが、結構いい線をついているのではないかと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでもあなたのお役に立てたらうれしいです。
筆者はいつでもあなたを応援しています。
それでは皆様に感謝をこめて終わりたいと思います。
ではまた!
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雑記ブログ(2021年9月9日17:00より)
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