よく似たような言葉で「なでる」と「さする」と「こする」という言葉がありますが、その違いとはいったい何なんでしょう?
だいたいの言葉の雰囲気で理解ができていても、明確に答えられる人は意外に少ないものです。
というわけで今日は「なでる」と「さする」と「こする」の違いについて解説させていただきたいと思います。
読めばスッキリとするのでご参考にどうぞ。
こんばんは!たかぼんブログドットコムのたかぼんです。
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結論!触れる力の強さが違う
「なでる」も「さする」も「こする」も指や手のひらなどを対象物の表面に当てて動かす動作のことを言います。
しかしこれだけの説明では違いがまったく理解できません。
しかしそこには大きな違いがあります。それは触れる力の強さが違っているのです。
力の入れ具合が強い順番にするとこうなります。
- 「こする」
- 「さする」
- 「なでる」
それではもう少し詳しく解説させていただきたいと思います。
「なでる」とは?
「なでる」とは指や手のひらなどを対象物の表面に軽く当て対象をいとおしむようにゆっくり動かすことです。
特に「かわいがる」とか「愛おしいものを触る」などの「愛情表現」や「感触」を確かめる目的で行われることが多い言葉です。
「なでる」は指や手のひらなどを一方向に動かすことが特徴です。
また「なでる」は軽く触れることの比喩的表現にも使われています。
例として「風が頬をなでる」という言い方がそれです。
これは「風が頬に軽く触れる」という意味で「なでる」を用いています。
ちなみに北海道では「なでる」のことを「なぜる」と言われる人が多いです。
「なでる」は漢字で「撫でる」と書きます。「撫でる」の「撫」は「いたわる」とか「かわいがる」と言う意味があります。
「さする」とは?
「さする」とは指や手のひらなどを対象物の表面に当てたまま強い刺激を与えず軽く摩擦を起こす程度の力で動かすことを言います。
「さする」は前後または左右に往復で何度も繰り返し行われるところが特徴です。
それは「人」や犬猫などの「動物」の「痛み」や「苦痛」などを和らげる目的のために行われています。
実際にどこかに痛みがあったりするとついさすってしまいますが、不思議なことにそれで痛みが改善されることが多々ありますよね。
また「さする」には不安感を和らげる効果もあります。それはさすった人とさすられた人との間にスキンシップで心が通じ合うことによって起こる現象です。
「さする」は、漢字で「摩る」と書きます。「摩」には摩擦を起こすという意味があります。
「こする」とは?
「こする」とは指や手のひらなどを対象物の表面に強く押し当てたままで繰り返し続けて動かす動作のことを言います。
何かに強い「刺激」をあたえる目的のために行われています。
また「電柱に車体をこする」や「スポンジで床をこする」と言ったように当てるものが指や手のひらとは限らず物の場合もあります。
「こする」は、漢字で「擦る」と書きます。「擦」とは「物を他の物に強く押し当てたままで動かす」という意味になります。
まとめ
この記事では「なでる」と「さする」と「こする」の違いについて解説させていただきました。
- なでる:「愛情表現」や「感触」を確かめる目的で軽く触れる程度の力だけで行われる
- さする:「痛み」や「苦痛」などを和らげる目的で軽く摩擦を起こす程度の力で行われる
- こする:何かに強い「刺激」をあたえる目的で強く摩擦する力で行われる
指や手のひらなどを対象物の表面に当てて動かす動作なのですが、「心」の気持ちの持ち方や「力」の入れ具合で、言葉の意味あいがこんなにも違ってくるのですね。
言葉ってあいまいなところもありますが、その言葉の意味を明確に表現してしまえば理解しやすいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
感謝いたします。
少しでもあなたのお役に立てたらうれしいです。
ではまた!
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